事例:和平フレイズ様

キッチン用品
大手ECサイトでの
ブランドイメージ戦略

WAHEI FREIZE
Brand image strategy 

記事の要約

“食文化創造企業”として、主にフライパンや鍋などのキッチン用品を企画・販売をおこなっている和平フレイズ株式会社様のブランドイメージ戦略のお手伝いをさせていただきました。大手ECサイトでのブランド認知向上・販売促進を目的に、下記の施策をおこないました。 *本記事は、戦略の概要のみ掲載しています


■抱える課題

低単価商材が多く、コスパ力が高いが、「和平フレイズ」ブランドとしての認知度が低い。また、幅広い商品ライナップが強みである一方で、商品群ごと画像イメージがバラバラで、商品の強み(メッセージ)が十分に届けられていない。

■主な施策

①コーポレートロゴのデザイン(ECサイト限定)
 ⇒ ブランドの世界観と認知を高めるデザインを追求
②商品画像のデザイン フォーマット化
 ⇒ 同一ブランドとして認知されるため、デザイン・コピー・ロゴのレイアウトをルール化


新潟県燕市に本社を置く和平フレイズ様




和平フレイズ様のブランドイメージ戦略の打ち合わせのため、新潟の本社へお伺いしました。本社ビルに通じる車窓から、美しい田園の緑が広がっていました。


ヒアリング



ヒアリング① ー 商標 ー
使用するブランド名の商標登録の状況を知らずに、ロゴデザインを進めてしまうと、他社が権利を持っていた場合、ロゴだけでなく、ツール類まで作り直しや修正が発生してしまう場合があります。そうしたリスクをさけるために、事前にマークルデザインで「和平」「和平フレイズ」「FREIZ」等、ブランド名に関する類似調査を実施しました。(担当:ブランドディレクター・弁理士 潮﨑宗)。「ブランド名は、既に自社で商標登録している和平フレイズの名称で、ブランドの認知拡大を図りたい」との意向を伺い、プロジェクトチーム内で意思統一をおこないました。


ヒアリング② ー デザイン ー
ECサイト内で「和平」や「和平フレイズ」というワードで検索数を増やすために、マーク(図形)を主にしたロゴよりも、「和平フレイズ」の文字を主にしたロゴタイプ型のデザインが良い、という考えを共有しました。こうしたロゴデザインの種類の話から、現在のターゲット層の属性や、数年後に目指すブランドのポジションまで、様々な視点からディスカッションをおこない、理想とする「和平フレイズ」のブランドイメージを模索していきました。


「思考の整理」と「本質の理解」


ヒアリングの内容と企業資料をもとに、和平フレイズ様のサービスやビジョンを視覚化した1枚の資料を作成しました。ヒアリングでは、たくさんのキーワードが出てきますので、言葉のポジションを整理します。こうした概念図を用いた思考の整理は、ロゴデザインを始める前の欠かせない作業になります。


従業員が自社をどのように思っているか、アンケートを取りました。和平フレイズの「強み・魅力」や「変えたくないこと」「変えたいこと」「誇れるモノ・コト」について従業員の考えを知ることで、ブランドの本質に近づくことができます。


プレゼンテーション




提案① コーポレートロゴのデザイン(ECサイト限定) *決定案のみ掲載 



コンセプト
縦の緑のラインは、左はインプット、右はアウトプット。ニーズを素早く取り入れ商品化する和平フレイズの対応力・柔軟性を表現。お客様に真っ直ぐに向き合う、和平フレイズの姿でもあります。小さくても視認性が保たれるように、フォントはオリジナルで作成しました。

提案② 商品画像のデザイン フォーマット化 



「和平フレイズ」ブランドと商品の強みを打ち出したフォーマットデザインをご提案しました。バラバラだった商品画像を統一イメージにすることで、ブランド認知を促進させます。商品特徴を端的に伝えるコピーに変更し、見やすいレイアウトにすることで、商品の訴求力が高まります。新しいデザインフォーマットで約200種の商品画像を制作する共に、今後、他の商品は和平フレイズ様の社内で対応できるように画像作成マニュアルもご納品しました。


ロゴのブラッシュアップ〜完成


採用になったロゴは、縦横の線の太さ・長さ、字間、文字の流れなど、細部に渡り調整してから、ご納品します。一見同じように見えますが、ちょっとしたバランスの違いで、ブランドの品位が左右されます。


完成版ロゴ 横組み




完成版ロゴ 縦組み






プロジェクト立ち上げから2年が過ぎ、和平フレイズ様より「ブランドイメージ戦略の効果が現れてきた」というご連絡をいただき、私ども嬉しく思っております。