BRANDING
マークルデザインのブランディング
「ブランディングって何するの?」
お客様の状況により、何をするかは変わります。
お客様にとって「ブランディング」であるかどうかは関係なく、今抱えている課題を解決することが重要です。実際、当社でおこなったブランディングの多くは、他のご相談でみえたお客様ばかりです。皆さまが抱える課題は、業種が違えども共通点が多いようです。いくつか例をご紹介します。
湘南一ツ星高等学院様
[課題]教育理念を表す世界観づくり
きっかけ
学校の設立にあたり、ホームページとパンフレットのデザインのご相談をいただいきました。当初は、ホームページとパンフレットがあればいいんじゃないか?とお考えでした。でも、話をじっくり聞くうちに、「学院長の想いをより良く伝える方法が、他にあるんじゃないか?」ということを話し合いました。
ご提案
決まりかけていた校名を、依頼主である学院長の熱い想いや教育理念に見合った校名に変更すること、そして、この理念を表すロゴ(校章)を作成することをご提案しました。「校名・メッセージ」、「ロゴ(校章)」を通じて、学校のイメージとなる“核”を築き、その上で、ホームページやパンフレットの構成をまとめ、デザインしました。
結果
学校が目指す教育、地域特性、教員たちの想いを内包した「世界観」ができました。生徒さんやご家族へ“教育内容”を伝えるだけでなく、学校独自の世界観を伝えるホームページやパンフレットが完成。学校のブランドは、先生と生徒さんたちがどんどん育てていき、さらに愛される学校に進化・成長し続けています。ブランディングにより、その価値は成長を続けていく良い例になりました。
まとめ
これは、学院長の当初の相談から、学校の「想いを強く表現し、熱く伝える」という仕事をさせてもらった例です。学院長は、これがブランディングであるとは、恐らく今も感じていらっしゃらないでしょう。「伝えたいこと」をより「届きやすい」形で発信する。これも一つのブランディングの姿なんです。
[実施内容]
・コンセプト設計 ・校名 ・校章(ロゴデザイン) ・メッセージ ・名刺
・封筒 ・クリアファイル ・ホームページ ・パンフレット など
株式会社タニタハウジングウェア様 [1]
[課題]理念の浸透
きっかけ
創業75周年を期に、企業ロゴのリニューアルを考えているというお客様のご相談を受けました。社長はロゴの変更のみを考えていらっしゃいましたが、ヒアリングの中で「10年間使っている、私の想いである会社のスローガンを社員が理解できていないようだ」ということでした。
ご提案
会社の魅力を顕在化させるため、社長やプロジェクトチームとヒアリング、社員アンケートなどをおこない、調査レポートを作成。客観的な視点のもと、スローガンの理解促進のための説明文章や、理念を表現した企業ロゴ、そして社内外への啓蒙活動などもご提案しました。並行して、商標の類似調査・権利化もおこないました。
結果
理念・スローガンを分かりやすく言語化、その理念を視覚化したロゴにより、会社のビジョンが伝わりやすく浸透しやすくなりました。「雨のみち」の世界観を情緒的に伝える動画も公開し、社員の皆さんから「今では、我が社の目指している社会を理解し、自信を持ってお客様にもお伝えしています。」とおっしゃっていました。
まとめ
会社の理念やスローガンにより「目指すこと」が共有できることは、価値観を共有した判断ができることに繋がりますし、古い言い方になるかもしれませんが、社内が一丸になることにも寄与すると思います。そして、このお話はこれにとどまらず、ブランディングを活用した「製品の整理」も行うことになりました。
[実施内容]
・調査/分析 ・コンセプト設計 ・スローガン説明文章 ・企業ロゴ ・名刺
・封筒 ・企業広告 ・Webヘッダー ・アニメーション動画 など
株式会社タニタハウジングウェア様 [2]
[課題]製品の統一イメージ
きっかけ
ヒアリングの中で「雨どい製品を採用していただく機会は多いけれど、後から“屋根材や壁材も作ってたの?”なんて言われることも多くてね。」これは機会損失になっていないか?お客様に、製品がきちんと伝わっていないのではないか?ということになり、製品カタログを拝見しました。製品ごとにロゴがあり、ネーミングも統一感がなく、バラバラの印象を受けました。
ご提案
製品を整理し、どの製品も同じ「タニタブランド」であることが伝わるためのご提案をしました。
- 1)全製品の上位概念となる新ブランドネーム「タニタの雨のみち」とロゴを作成
- 2)「素材・製品種類(色・形)」を◯△□で分類した製品アイコンの作成
- 3)これらのデザインを製品カタログへ掲載するルールを作成
結果
製品の種類や素材を、わかりやすく伝える製品カタログができました。これまでバラバラのイメージだった製品たちが、「タニタの雨のみち」という一つのブランドとして結ばれ、市場に発信することができるようになりました。
まとめ
新たな製品カタログは、機会損失を減らすことを目的としたブランディングの事例です。結果だけ見ると、「新しいカタログを作った」ということに見えますが、製品を整理して見つめ直し、製品・素材ごとにアイコンや色分けをすることで、「よりお客様に伝わりやすくする」というブランディングの例です。
[実施内容]
・調査/分析 ・コンセプト設計 ・ブランドネーミング ・ブランドステートメント
・ブランドロゴ ・製品アイコン ・製品広告 ・カタログ掲載のルール化 など
町中華酒場楽楽様
[課題]業態変更に伴うイメージの在り方
きっかけ
以前開催したブランディングの講演会にお越しいただいたことがご縁で、ご連絡をいただきました。「定食中心の町中華の店を“飲める町中華”にリニューアルするので、看板をデザインしてほしい」という内容でした。
ご提案
店主より「お酒を酌み交わしながら、もっと楽しく、もっとにぎやかに、気軽に食事も楽しめる酒場。そんなお店にしたい」というお話をお聞きし、店主の想いを表すマークが必要と考えました。店主とお店のイメージを何度もすり合わせ、ブランドスローガンとシンボルマークを開発。看板にとどまらず、賑やかさと楽しさを店内にも取り入れるため、スタッフTシャツもご提案しました。
結果
「飲んで楽しい! 食べて楽しい!」 のスローガンと楽マークを軸に、“町中華酒場”としてのブランドイメージの在り方を定めることができました。メニュー表は、お店側で楽マークを入れて自作されました。お店側でできること、私たちがサポートすること、そういった役割を分けることも、ブランドが育つ上で大切だと感じます。
まとめ
当初のご依頼であった看板デザインは、お店の「顔」となる重要なもの。しかし、看板で「何を見せるか」という本質的なテーマがさらに重要になります。この答えの根っこにあったのが、シンボルマークです。このデザインは、RakuRakuの8文字を分解・再構築して「楽」に寄せたものです。シンボルが決まると一気に、ブランドの世界観を築くことができます。
[実施内容]
・調査/分析 ・コンセプト設計 ・ブランドスローガン ・ブランドロゴ ・看板
・提灯 ・Tシャツ ・前掛け ・ショップカード ・トートバッグ など
what is branding
私たちが考えるブランディング
サービス、商品の魅力を伝えきれていないことを、より「伝わりやすくする」ということがブランディングの大きな役割になります。ここでご紹介した事例は、あくまでもブランディングの一例ですが、会社や事業の規模に関わらず、「ブランディング」で解決しうる課題は異なり、私たちがおこなう作業も変わります。
一般的には「ブランドの価値を高め、認知を広める」ことがブランディングと言われています。言い換えれば「自社のサービス・製品の魅力を、より伝わりやすくする」ことです。ブランディングの根幹となるのが、「情報を整理して、分類する」ことだと考えています。これが「伝わりやすくする」ことの土台となるのです。
ブランディングで期待できる効果
- 商品やサービスの魅力を、より的確に伝わるようにする
- 会社の理念(考え、想い)を、社内外に浸透させる
- イメージの向上、求人・採用でのミスマッチを防ぐ など
branding flow
ブランディングの流れ(例)
お客様の状況によって、ステップの内容やスケジュールは異なります。
柔軟に対応しますので、
お気軽にご相談ください。
①ヒアリング
ブランディングの目的、目指す姿・イメージ、役割の確認、進行プロセスなどを共有します。
②調査・分析
アンケートやインタビュー、競合調査などを通じて、客観的な「強み・魅力」「課題」を明確にします。
③戦略・コンセプト設計
課題解決の手段や、ブランドの方向性や世界観を定めます。
④ブランドの「核」を言語化・視覚化 [重要]
ネーミングやスローガン、理念、ロゴ、キービジュアルなど、ブランドの「核」となる部分を開発します。
⑤ロゴ・ネーミング等の商標の権利化 [重要]
安心してご利用いただくため、商標の類似調査、出願・登録など、ブランドを守るお手伝いをします。
⑥デザイン制作物への展開 クリエイティブ領域 >
ブランドの「核」をベースに、統一イメージで各種デザインします。
⑦統一した世界観を確立
デザインイメージが統一され、ブランドの世界観が作られます。
⑧ブランド運用
一貫性のある世界観を保てるよう、デザイン制作物のアップデートなど運用をサポートします。
*費用について:実施する内容・期間により、異なります。お問い合わせください。